2023年度前期のNHK連続テレビ小説は日本植物学の父・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」、主演が神木隆之介に決定したと発表されました。
植物学の父、牧野富太郎とはどんな人物なのか?
「スエコザサ」の名前の由来になった女性は、牧野富太郎の妻でしたがどのような女性だったのか紹介していきます。
植物学の父牧野富太郎の生い立ち
牧野富太郎は、1862年高知県高岡郡佐川町出身。
造り酒屋の跡取り息子としてとても裕福な家に育ったようです。
幼少期から植物に興味を示し小学校2年生で学校を中退、独学で植物の研究を始めています。
3歳のときに父をなくし、5歳で母をなくした富太郎は祖母に育てられます。
実家の酒屋は、祖母と番頭に任せ気ままな生活を送っていたと言われています。
22歳で上京し、当時植物研究の最先端だった東京大学理学部の植物学教室に押しかけ、熱く植物愛の持論を語ったそうです。
その後も研究を続ける一方で、借金ばかりが増えてしまい借金取りが自宅まで押しかけてくることもあったようです。
牧野富太郎、明治23年29歳で妻と出会い結婚、馴れ初めは?
当時、牧野富太郎が下宿していた麹町から研究室への道中に、駄菓子屋がありそこにいた娘さんに恋をします。
牧野富太郎は、酒もタバコも吸わず菓子が大好物だったようです。
「自然と菓子屋が目につき、この美しい娘を見染めてしまった」
と随筆されているので、牧野富太郎がアプローチして交際が始まり結婚されたようですね。
牧野夫妻には13人の子供が生まれたが借金まみれの生活だった?
牧野富太郎は、植物採取の際まるで恋人に会いに行くがごとく身支度を整え、列車も旅館も最高のものを利用していたようです。
一方、日常生活はというと質素、というより貧乏そのものだったとか。
妻の壽衛子がなんとか内助の功で支えていたようですが大変だったでしょうね。
子宝には恵まれたようで、なんと13人の子供が出来たと自叙伝に書いています。
牧野富太郎の妻、壽衛子の夢は自宅の標本館を中心に植物園を作りたい
55歳で他界された妻を偲んで、当時竹の研究に没頭しており、ちょうど仙台で笹の新種を発見してそれを持って来ていた頃だったようです。
その新種の笹こそが「スエコザサ」
妻の壽衛子は、かねてより冗談で「まるで道楽息子を一人抱えているようだ」と口にしていたようですが、冗談ではないような気もしますけど。
最期の場面では、夫の牧野富太郎の顔を見たあと顔を背けるように臨終されたようです。
これがすべてを物語っているようにも感じます。
牧野富太郎をモデルとした連続テレビ小説「らんまん」が来春スタート!
明治維新から大正・昭和、激動の時代の渦中、高知と東京を舞台に、主人公・槙野万太郎(まきの・まんたろう)の喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描くドラマが来春(2023年度)始まります。
天才植物学者・牧野富太郎をモデルに、ひたすら愛する草花と向き合い続けた波乱万丈のフィクションとして放映されるので楽しみにしたいと思います。
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